
GALLERY MoMo六本木では2009年初頭の展覧会にふさわしく、牛来美穂(ごらいみほ)さんの初個展を開催します。
牛来さんは1978年東京生まれ、特に絵画を専門的に学んだ経験もなく、絵を描くことが好きで描き続けて来ました。作品は絵本の一シーンを思わせ、前後の物語にも興味が引かれますが、しかしその物語が提示されることはありません。描かれる人物は身近な人ということですが、そうした人物それぞれに役どころを与え、変身させて描き、着せ替え人形を楽しむかのように絵画世界に没頭して行きます。
一見すると絵本のイラストのようでもあり、サブカル系の作家とも捉えられますが、水彩作品には内容の違いはあるものヘンリー・ダーガーを想起させる要素もあり、コメントに書かれているように他者を借り変身させることで、現代人の持つ深い悩みや精神性を表していると読み取ることもできます。
作品は線描によるモノクロームの作品を中心に展示する予定ですが、展示状態を見て今まで描きためた水彩作品も展示する予定です。新しい作家のデビューとなりますが、ぜひご高覧下さい。
作家コメント
自分自身の感情や経験、同じ匂い(臭い)のする知人をモデルに役者としてメタモルフォーゼさせ、時には子供らしさのない怪しい笑みを浮かべる幼い子供に、あるいは社会性を身に付けることのできないまま成長してしまった大人に、さらには人を愛することのできない醜い魔物と化して、一枚の紙切れの中で闇物語が始まりました。
そうした物語を描くことにより私は真剣に自己をみつめなおすことができ、モデルである他人の心の痛みを知って、人に優しく接することの大切さを学ぶことができたのです。
2008年 牛来美穂
プロフィール
1978 東京都生まれ
グループ展
2004 「動物と子供達展」 東京芸術劇場
2006 「GEISAI #9」 東京ビッグサイト
「アーティストたちの暑中見舞い展」 デザインフェスタ・ギャラリー
2008 「デザインフェスタ」 東京ビッグサイト
「めばえ展」 バサラブックス