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Gallery Show

Saori Ono, Sachiho Ikeda, Tomoko Konoke, Hiroko Masuko, Waka Yoshida, Shinnosuke Yoshida

Jun.8 - Aug.5, 2023

Ryogoku

Gallery Show

小野さおり・池田幸穂・鴻池朋子・増子博子・吉田和夏・吉田晋之介

2023年7月8日 - 8月5日

両国

coming soon

GALLERY MoMo 両国では、7月8日(土)から8月5日(土)まで鴻池朋子、増子博子、池田幸穂、吉田和夏、吉田晋之介による常設展を開催いたします。それぞれの世界観が垣間見れる展示を是非ご高覧ください。



鴻池朋子は、1960年秋田県生まれ。東京芸術大学絵画科日本画専攻卒業。玩具や家具のデザインに携わり、1997年より絵画、彫刻、パフォーマンス、アニメーション、手芸など、様々なメディアを用い、トータルインスタレーションで作品を発表。旅で出会った人々の「語り」からつくられる「物語るテーブルランナー」プロジェクトや、天候や時間をも巻き込む、サイトスペシフィックな屋外の作品も各地で展開。また、おとぎ話、考古学、人類学など、様々な分野と学際的にセッションを重ね、芸術の根源的な問い直しを続けている。2017年、芸術選奨文部科学大臣賞受賞、2023年紫綬褒章受賞。



増子博子は1982年宮城県生まれ、2008年宮城教育大学大学院教科教育専修修了、2007年にはトーキョーワンダーウォールに於いてTWW賞を受賞して東京都庁回廊での個展を開催し、2009年にはトーキョーワンダーサイト本郷でも個展を続け、翌年にはToyota Art Competition(豊田市美術館)にて優秀賞を受賞しました。その後も群馬青年ビエンナーレ(群馬県立近代美術館)に入選するなど、早い時期から高く評価され、2022年にはセゾン現代美術館で開催されたグループ展『地つづきの輪郭』にも参加しました。

池田幸穂は、1986年東京生まれ。2009年武蔵野美術大学を卒業後シェル美術賞展や東京ワンダーウォールなどに入選、日本庭園や動植物などの自然、あるいは身近な人物などをモチーフに、時に独特な視点から捉えて描写し、中間色による優しく柔らかな色彩感は見る人を和ませ、不穏な状況でさえも心地よく癒される作品を展開しています。昨年には、台湾のELSA GALLERYで初の海外個展を開催。活動の広がりを見せています。



 吉田和夏は1983年岩手県生まれ、2006年埼玉大学教育学部美術専修卒業、その後もセツモードセミナーで学び2008年に卒業しました。2007年のイラストレーション ザ・ チョイス年度賞を受賞。作家集団画賊にも所属して作品を発表し、2014年の第17 回岡本太郎現代芸術賞では入選を果たし、ユニークなモチーフやオブジェは多方面で評価を得て、活躍の場を広げています。吉田は、恐竜や海に生息する未知の生物をモチーフにした平面作品と、立体模型、鉱物など博物学的なモチーフから着想を得た平立体作品を共に展示してきました。吉田の平面作品は、現実世界に似た別世界、パラレルワールドをのぞいているような世界を表現しています。


 

吉田晋之介は1983年埼玉県生まれ、2017年東京藝術大学大学院を博士課程修了し、2009年のシェル美術賞展で準グランプリ、2012年のアートアワードトーキョーでは長谷川裕子賞を受賞しました。2013年にはVOCA展にて佳作賞を受賞、また神戸ビエナーレ2013や大阪、東京、金沢と巡回した グループ展「北加賀屋クロッシング2013 MOBILIS IN MOBILI-交錯する現在-」にも参加し、高い評価を得、2014年には、岡本太郎賞に入選しました。

初期から自然と人工物を描きましたが、近年の作品は、具象的なイメージと抽象的なイメージが画面に交錯した作品が特徴的です。自らの体験から得られるアナログな世界と、テレビやパソコンを通じて視覚的に得たデジタルな画像が混在して、災害やコロナ禍など混沌とした世界観を表現しています。しかし、吉田にとってそのどちらもリアルな世界であり、時間的な要素も組みして意図的にカオティック(Chaotic)で、ネガティブな側面とポジティブな側面の撹乱を試みています。


小野さおりは1981年福島県生まれ、2006年女子美術大学絵画科洋画専攻大学院修了。シェル美術賞展、群馬青年ビエンナーレ、損保ジャパンなどの受賞やVOCA展への出品で広くその実力を知られ、ギャラリー内外での展示で評価を確固たるものにしています。

対象の持つ形に釉薬を重ねるように、何層もの深い緑や優しいピンクの絵の具を重ねた作品は、そうすることで不透明なものが質量を持ち始め、意味を持ち始める作品へと変貌を遂げ、完成されて行きます。

描き出される自然や人物は、互いに寄り添い合い、モチーフが持つ本質や普遍性が一つの固まりとして浮き立つようです。制作を通して自分と向き合い、そこから浮き上がる普遍的な心の動きは時代とともに変化しつつもある共通性を持ち、作品を仲介した感性は多くの人と共有しているという感覚を得て、観る人との会話を促します。

コロナ禍での生活の変化だけでなく、双子の妊娠、出産を経て、大きく生活が変化した小野が制作した最新作は、以前から持つ生命への慈しむ優しさがより前面に感じられる作品となっています。


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