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Kumiko Muroi

Feet of Ghost

Mar. 26 - Apr. 26, 2022

Ryogoku

室井 公美子

幽霊の足

2022年2月26日 - 3月26日

両国

coming soon

 GALLERY MoMo Ryogokuでは室井公美子の個展「幽霊の足」を、2月26日(土)から3月26日(土)まで開催致します。

室井は1975年生まれ。2009年東京造形大学大学院を修了し、近年東北芸術工科大学で若い学生の指導に当たりながら制作を続けています。東京造形大学学部在学中の05年群馬青年ビエンナーレで奨励賞を受賞し、06年にはVOCA展に入選、また2012年第31回損保ジャパン美 術財団選抜奨励展では、審査員から若い抽象作家の旗手としての評価を受け、奨励賞を受賞しました。2013年にはグルジアPROSPER財団主催のアーティストインレジデンスに参加、2015年より東北芸術工科大学で教鞭を執る傍ら、昨年は山形ビエンナーレ2020に参加するなど活動の場を広げて来ました。

 室井は、事故、災害、病気、近親者の死など、個人的な体験から「生と死」あるいは「彼岸と此岸」について向き合い、生活の拠点を東北の山間に移したことで、自然の中で感じる死生観に一層その思いを深めながら、制作に取り組んで来ました。そして、光と闇、記憶と忘却、緊張と崩壊、幸福と空虚、生と死、向こう側とこちら側、彼岸・此岸、といったことの"狭間" を制作のテーマとし、紫や灰色を基調とする、流れるような筆触を持つ背景に、具象とも抽象ともつかない独自の表現様式を開花させ、矛盾と謎をはらんだ躍動的な画面を作り出しました。

 東北でそうしたテーマが生活の中で実感としてもたらされたことで、「見えない世界を可視化し定着させたい」と語っていた室井ですが、コロナになりオンラインでのコミュニケーションが増えていく中で、「見えているのに不確かな存在」を強く感じたと言います。こうした両義性を指す言葉として「幽霊」という言葉に着目し、新たな展開をキャンバスで見せようとしています。様々な文化の中にある「形」とその意味の多様性に注目しつつ、自分自身で見つけた自然の中の無作為な形を作品に取り入れながら、「身体的な動きの痕跡を織り交ぜた」という作品を展示する予定です。



アーティストコメント


コロナ禍、日常が一変した。

対面が難しいオンラインでのやり取り。

相手は存在するのか自分は存在するのか。

幽霊になった気がした。

面白いことに日本では、幽霊の足は描かれないことが多い。

オンラインでは下半身が映らない。まさに幽霊のようだ。

日常が非日常となり、非日常が日常と化した頃、山登りに拍車がかかった。

近所の低山を登ることが専らであったが、身近であるからこそ、

土地の人々に愛され、山頂には祠があることが多く、興味深い。

山を登る。一歩一歩、足を踏み出さなければ進まない。当たり前だ。

地面に接触することで、自分自身の身体を実感する。

そして、自分ならざるものの存在も感じる。

画面に表出させたいものは、私の感覚的な情景、景色。

存在が曖昧なもの(感覚)=幽霊

画面という物質(絵具の痕跡)=足(身体の象徴)

登山で目にした植物や樹木の形を画面に取り入れ、

身体的な動きの痕跡を織り交ぜた作品を制作した。


​2022年 室井公美子

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