“Flying rough sketch”
時間について考えた絵です。
時計は右回りに進むが、時間が右回りに進んでいるという体感はない。
地層は時間の重なりで、縦に重なっている。ひめくりカレンダーも縦に重なっているが、日が進むごとに薄くなる。
漫画は読み進めることで時間が経過するので、コマ毎にジグザグしながら横に時間が進んでいく。
閃いたことを私が絵にすると「図」のようになる。観た人にこの閃きを分かって欲しいからだろうか。
考えたことではなく、時間を体感するのは、窓の外が明るくなったり暗くなったりすることと、絵に絵具が塗り重ねられていくことだ。私が絵を描いて生み出すことが時計になっている。
吉田 和夏