開催中の展覧会
六本木|プロジェクツ

齊藤 拓未 《一日》2025年 油彩、キャンバス 62.4 x 90.3 cm
Interlogue vol.2
齋藤 拓未|坂本 夏子|長井 朋子|西村 有
2026年4月18日(土) - 5月23日(土)
営業時間 :火曜日 – 土曜日 12pm – 7pm
日曜・月曜・祝日休み
GALLERY MoMo Projectsでは、2026年4月18日(土)から5月23日(土)まで、コレクターの遺志を起点とした展覧会シリーズの第二弾『Interlogue vol.2』を開催いたします。
本展覧会シリーズは、コレクターのコレクション、そしてギャラリーアーティストの作品をもとに構成されるものです。各コレクションに通底する関心や視点、作品同士の共通項を丁寧に読み解きながら、複数回に分けて展覧会を展開する予定です。
2回目にあたる本展では、齊藤拓未、坂本夏子、長井朋子、西村有の作品を展示いたします。
齊藤拓未は、公園や遊具、学校帰りに見た風景や一人どこか遠くを見つめる少女や、友達と遊ぶ子どもたち描いてきました。鑑賞者が齊藤の作品に、かつて見た景色を作品の中に見出すとき、そこには不在のはずの自分自身や過去の記録が投影され、不在の中にこそ宿る気配や存在の痕跡を見つけ出すでしょう。
「描くこと」の方法を強く意識しながら制作を続けてきた坂本夏子は、複雑な視点とテクスチャが入り混じる迷宮のような画面を構築します。様々な技法的試行錯誤を繰り返しながら、キャンバスの上に「まだ無い世界」を模索し、絵画の新たな地平を切り拓こうとしています。
長井朋子は、森や部屋、動物、子供といった多様なモチーフが共存する、演劇的で空想的な世界を描き出します。重層的に構成された物語性の強い画面は、無垢な喜びとどこか不可思議な違和感が同居しており、見るたびに新しい発見をもたらす万華鏡のような深みを持っています。
西村有は、日々の何気ない風景やスナップショットをモチーフに、薄く塗り重ねられた絵具の層によって、光や風、その場の空気感までも画面から表出させています。対象との距離感や、記憶の断片を呼び起こすような静謐な絵画世界は、映画のワンシーンのように見る者の意識を切り取り、「今、ここ」ではないどこかへと誘います。
本展に出品される4人のアーティストに共通するのは、現実と地続きでありながら、彼ら自身の独自の物語を紡いでいるという点です。
彼らの作品は、単なる風景の模写でも、完全な抽象でもありません。齊藤の不在の気配、坂本の視覚の解体、長井の重層的な幻想、そして西村のたゆたう記憶。それぞれのアプローチは異なりますが、いずれも「目に見える世界の奥底にある、多層的な現実」を、絵画という形式を通じて浮かび上がらせています。作家それぞれの内面的な対話が呼応し合い、新たなナラティブ(物語)が展示室の中に立ち上がります。作品同士がどのように呼応し、新たな関係性を立ち上げていくのかを、来場者とともに楽しむ場としたいと考えています。この機会にぜひご高覧ください。
※タイトルの『Interlogue(インターローグ)』は、「Inter(あいだ)」と「Dialogue(対話)」を組み合わせた造語です。作品と作品のあいだ、物語と物語のあいだに生まれる対話の始まりであり、コレクションが次の時間へと受け継がれていく入口となることを願い、この名を付けました。











