開催中の展覧会
六本木|プロジェクツ

"ミュージアム" 2025年 アクリル、高知麻紙 112.0 x 194.0cm ©️Tokuro Sakamoto
阪本 トクロウ
Day after day
2025年10月18日(土) - 11月22日(土)
オープニングレセプション:10月18日(土) 17:00-19:00
営業時間 :火曜日 – 土曜日 12pm – 7pm
日曜・月曜・祝日休み
GALLERY MoMo Projects(六本木)では、2025年10月18日(土)から11月22日(土)まで、阪本トクロウの個展「Day after day」を開催いたします。
阪本トクロウは1975年山梨県生まれ。1999年に東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻を卒業後、伝統的な岩絵具ではなくアクリル絵具を用い、現代的な感性で風景や日常を描く独自の表現を確立してきました。麻紙に丁寧に重ねられたアクリルの筆致は静謐でありながら温度や光を帯び、観る者の記憶や感覚を呼び覚ます力を持っています。
阪本は日常のなかでふと目にする自然や人工物を同等のまなざしで見つめ、そこに潜むリズムや反復、時間の痕跡を抽出して画面上で再構成してきました。具象的なモチーフを扱いながらも画面には豊かな抽象性が働き、鑑賞者各々の記憶と重なり合う風景を生み出します。様々なシーンを描き続ける阪本の作品には、人が不在ながら「日常の断片」に感じる雰囲気が繊細に描き、描かれていない「人の気配」を感じさせます。
阪本が「劇的な出来事よりも、『気づかれないまま過ぎていく時間』に目を向け」、「日々の積み重ねが持つ微かな揺らぎや、時間を描きたいと思っています」と語るように、本展「Day after day」では、こうした視点に基づき、日々の積み重ねがもたらすごく小さな揺らぎや変化に焦点を当てた新作を発表します。
阪本の最新作は、時間の積層とそれに伴うささやかな変容を描き出し、その抽象性を深めながらも鑑賞者の記憶や感覚に静かに触れ、日常を見つめ直す機会をもたらすことでしょう。是非ご高覧ください。
アーティストコメント
人は毎日を過ごすなかで、同じ景色を繰り返し見ているようでいて、二度と同じ瞬間には立ち会えません。一度きりの出来事として積み重なり、私たちの日常という名の記憶をつくっています。私の制作では劇的な出来事よりも、「気づかれないまま過ぎていく時間」に目を向けたいと思います。
今回の個展「Day after day」は日々の積み重ねが持つ微かな揺らぎや、時間を描きたいと思っています。
2025年 阪本 トクロウ


