六本木|プロジェクツ

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金 仁淑(キム インスク)|Ari, A letter from Seongbuk-dong

2021 年10 月30 日(土) - 11 月27 日(土)

Viewing Room
List of Works

トークイベント|2021年11月6日(土) 19:30 - 20:30

会 場:Online Zoom Metting
申 込:https://forms.gle/XbtAqQzU4q5osxiXA
言 語:日本語・韓国語(逐次通訳)
ゲスト : イム・キョンミン
参加費:無料
※参加方法は、開催日当日15:00までにメールで、ご連絡します。

主 催:記録や資料を⽤いた作品制作のためのリサーチ

       (東京大学:文化芸術におけるSDGsのためのファシリテーター育成事業)

       (文化庁 令和2年 大学における文化芸術推進事業)

※緊急事態宣言に伴う休業要請等で会期が変更になる場合がございます。

※オープニングレセプションは開催致しません。

営業時間 :火曜日 – 土曜日  12pm – 7pm   日曜・月曜・祝日休み

【新型コロナウイルス感染予防ご協力のお願い】

発熱や咳、息苦しさなどの症状があるお客様はご遠慮いだだきますようお願いいたします。

マスクの着用と、入店時に店頭にて手指のアルコール消毒をお願い致します。

混雑が発生した場合は、入場制限をすることがございます。

ギャラリーでは定期的な換気、清掃を行い、スタッフの健康管理、うがい手洗い消毒、マスクの着用の徹底をいたします。

 GALLERY MoMo Projects では10月30日(土)から11月27日(土)まで当ギャラリーでは、初の個展となる金 仁淑(きむ いんすく)の個展「Ari, A letter from Seongbuk-dong」を開催します。

 1978年大阪生まれ。ビジュアルアーツ専門学校写真学科を卒業後、2003年に韓国の漢城大学芸術大学院西洋画科写真映像コースに留学し、2005年同大学院修了。15年間のソウル暮らしを経て、現在、ソウルと東京を拠点に制作活動を展開しています。

 国立現代美術館(韓国)、デュッセルドルフ市(ドイツ)などが運営するアーティスト・イン・レジデンシーで滞在制作し作品を発表したほか、2008年光州市立美術館で個展「sweet hours」を開催。大邱フォトビエンナーレ、森美術館、京畿道美術館、東京都写真美術館などのグループ展に参加しています。

 金は、「多様であることは普遍である」という考えを根幹に置きながら制作を続けてきました。自身のルーツである在日コリアンの 「学校」や「家族」というコミュニティにいる人々を追った《sweet hours》、《SAIESO: between Tow Koreas and Japan》をはじめ、 ドイツで制作した《Between Breads and Noodles》では、在独韓国人やドイツの移民にも焦点を当て、複数の文化、国籍の狭間に生きる人々を追った写真とビデオ作品、パフォーマンスを行いました。

 また、写真と映像で構成される《The Real Wedding Ceremony》では、自身の結婚式のパフォーマンスを通して、フィクションの要素を盛り込むことで伝統や儀式とは何なのか、示唆的に疑問を投げかけ、家族の拡張を模索した作品となっています。こうした複数の文化、国籍の狭間に生きる人々を追いながら、多様な「個」の日常や記憶、歴史、伝統、共同体、民族、家族などをテーマにしながら、それぞれの「平穏な日常」を描き、その多様性を表現してきました。

 本展では、ジェントリフィケーションが起こるソウル市北区城北洞(Seongbuk-dong)の地域を少女Ari が歩く姿や、消えゆく街の姿を写した作品を展示します。『少女は近現代と未来を繋ぐ存在を意味する』と金が言うように、民族衣装を着て、街を探検しながらあたかも鑑賞者を道案内してくれるような少女の姿は、懐かしさと共に未来から来ているような不思議な存在としてとらえられ、 また、どこにいるのかわからないような風景や絵画のような構図が、写真というメディアでありながら、よりファンタジー色を強めています。

 本展と共に10月16日から11月22日までTOKAS本郷OPEN SITE 6 にて開催される『House to Home』でも、ソウル市北区城北洞の町を舞台に制作されたビデオ作品を展示する予定です。世代を超え語り合われる「家族」や「伝統」というテーマは、金が長年追求してきたもので、ギャラリーで展示する作品に比べより現実的な問題がダイレクトに提起されています。

 文化人とゆかりのある本郷という地域と、六本木という近年芸術の街として生まれ変わった全く違う雰囲気を持ちながら、金が作品でとらえた城北洞という街を通して見るとどこか共通するものがあり、城北洞に似た二つの街を移動することで作品への理解や感 じ方がより一層深まり、物語の世界を描いたような美しい風景や魅力的な少女に、伝統の保存と更新、そして新しい文化の融合など、 社会的な問題を見出すことができるでしょう。

 また、ボーダレス・アートミュージアムNO-MA(滋賀県)にて開催するグループ展『79億の他人--この星に住む、すべての「わたし」へ 』では、《The Real Wedding Ceremony》を展示する予定です。

 感染予防をとりながら、機会がございましたら、是非3ヶ所で開催される金仁淑の展示をご高覧いただけたら幸いです。