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両 国

奥田文子展

2021年2月27日(土)- 3月27日(土)

2021年2月27日(土) -  3月27日(土)

※オープニングレセプションは開催致しません。

営業時間 :火曜日 – 土曜日  11am – 7pm   日曜・月曜・祝日休み

【新型コロナウイルス感染予防ご協力のお願い】

発熱や咳、息苦しさなどの症状があるお客様はご遠慮いだだきますようお願いいたします。

マスクの着用と、入店時に店頭にて手指のアルコール消毒をお願い致します。

混雑が発生した場合は、入場制限をすることがございます。

ギャラリーでは定期的な換気、清掃を行い、スタッフの健康管理、うがい手洗い消毒、マスクの着用の徹底をいたします。

 GALLERY MoMo 両国では、大阪を拠点に活動する奥田文子の個展を2月27日(土)から3月27日(土)まで開催いたします。

 奥田は1980年大阪生まれ、2005年に大阪教育大学大学院を修了、同年「夢広場はるひ絵画ビエンナーレ」で奨励賞を受賞し、その後教職に就き、翌年はシェル美術賞展に入選、大阪での個展を続けながら、当ギャラリーでも継続して発表を続けています。また、昨年にはニューヨークのみずほ銀行に作品が収蔵されました。

 奥田は以前より、自身が足を運んだ旅先の風景、特に広大な海や山をモチーフの中に、人と独特の光と影を描いてきました。自然の中に描かれる人物は、その風景の大きなスケール感の中で卑小とも言える存在感ですが、シンプルに描かれながらも風景と一体化して溶け込み、自然と共にある人間の営みやありようを示しています。その描写は、奥田自身が目で捉えた実際の風景と、感性や思考という内面的で精神的な過程で濾過されてきた、いわば情景の記憶とでも言える風景となっています。

 コロナ禍で自由に旅行ができなくなると、奥田は身近な風景へと目を向けるようになりました。その風景の中に、人間を描いていくと現在の世界の大きさをより実感したと言い、人間の存在の大きさについて考えました。本展では、そうした以前のように行きたい場所に行き、会いたい人に自由に会うことが叶わなくなったからこそ感じた、その感覚を残すように描いた大作を中心に展示する予定です。

 現実とはかけ離れた小さなスケールで描かれた人々、木々の間から漏れる温かい光や、水に反射した光の表現はそのままに、身近な風景を折り込みながら、人の存在や周りの世界が不確かなものになるような感覚を観る者に与えます。誰もが見るような風景を描きながら、作家の目を通したその情景は観る人に新鮮で清々としたイメージをもたらし、風景に溶け込んでいくかのような感覚にさえ捕われます。

 自分の一番近くから世界を見つめ直したという「足元の世界」を描いた、それでいて独自の世界観を持った作品を是非ご高覧ください。

アーティストコメント

 コロナで外出が制限される少し前から、近所を散歩することが増えました。

 これまで旅先で見た広い海や大きな山をを描いてきたが、身近な場所にも描きたくなるような素材はたくさんあって、ゆっくり歩けば気付くことがたくさんありました。遠くに旅に出られないのは残念ですが、おかげで時間がたくさんあったので、近くにある風景をたくさん集めることができました。

 身近な風景に人間を配置してみると、今生きている世界の大きさをより現実的に感じることができるような気がします。この社会の中で、人間一人の存在の大きさはどのぐらいなのか?自分にとってのその人の存在の大きさと、他の誰かにとってのその人の存在の大きさは全く違います。人によって、場面によって、時間によって、私自身の大きさも全く違うのでしょう。

 遠くに行けなくなったり、友達や家族となかなか会えなかったりと不自由なことが多いですが、この時代だからこそ感じることができる感覚を残すことができればと思います。

2021年 奥田文子

[略年譜]    

1980    大阪府生まれ
2003    大阪教育大学 教育学部教養学科 卒業
2005    大阪教育大学大学院 芸術文化専攻 修了
   
   
[個  展]    
2004    GALLERY wks.(大阪)
2005    STREET GALLERY(兵庫) 
2006    Gallery Den(大阪)
2007    GALLERY wks.(大阪)
      Gallery Den(大阪)
2008    Gallery Den 58(大阪)
           GALLERY MoMo Roppongi(東京)
2010    2kw Gallery(大阪)
2011    GALLERY MoMo Roppongi(東京)
2012    2kw Gallery(大阪)
2013    2kw Gallery(大阪)
2014    2kw Gallery(大阪)
2015    2kw Gallery(大阪)
2016    2kw Gallery(大阪)
2017    Galerie Tzigane(大阪)
           GALLERY MoMo Ryogoku (東京)
2019    GAMOYON gallery(大阪)
2020    MU東心斎橋画廊(大阪)

 
[グループ展]    
2001    「グループ展」SUMISO(大阪)
2002    「吉原治良賞美術コンクール展」 大阪府立現代美術センター(大阪)
2003    「京展2003」 京都市美術館
           「熊谷守一大賞展」 アートピア付知文芸プラザ(岐阜)
2005    「夢広場はるひ絵画ビエンナーレ」 はるひ美術館(愛知)
           「P&E展」 アートコートギャラリー(大阪)
2006    「ワンダーシード2006」 トーキョーワンダーサイト渋谷(東京)
           「奥田文子・早川知加子展」 GALLERY MoMo(東京)
           「シェル美術賞 2006」 代官山ヒルサイドフォーラム(東京)
2008    「ワンダーシード2008」 トーキョーワンダーサイト渋谷(東京)
           「VISUAL SENSATION VOL.3」 Gallery Den 58 (大阪)
           「Opening Exhibition」 GALLERY MoMo Ryogoku(東京)
2009    「Art Court Frontier 2009」ARTCOURTGallery(大阪)
           「 Summer Group Show Hop Step Jump」GALLERY MoMo Roppongi (東京)
2010    「winter session of 4 artists -spring is here?」西武渋谷8Fオルタナティブスペース(東京)
2011    「想像の森」コウイチ・ファインアーツ(大阪)
           「再生 Part.2」GALLERY MoMo Ryogoku(東京)
           「奥田文子・浜地憲章・福吉久代 三人展」ギャラリー菊(大阪)
2012    「シェル美術賞 2012」 国立新美術館(東京)
2013    「2kw変電所計画 とある未来のための絵画」2kw Gallery(大阪)
           「未来を拓く Exhibition Part1」ギャラリー菊(大阪)
           「Harmony・平和展」コウイチ・ファインアーツ(大阪)
           「Individual Creation」 GALLERY MoMo Ryogoku(東京)
2014    「尼崎アートフェスティバル2014」尼崎市総合文化センター(兵庫)
           「未来を拓く Exhibition Part2」ギャラリー菊(大阪)
2015    「Encounter」 GALLERY MoMo Ryogoku(東京)
           「未来を拓く Exhibition」ギャラリー菊(大阪)
2016    「未来を拓く Exhibition」ギャラリー菊(大阪)
2017    「未来を拓く Exhibition」ギャラリー菊(大阪)
           「Big Sensation」Gallery Den mym(京都)
           「Alternative Selection 1 – 奥田文子・奥田耕司・杉尾信子 3人展」コウイチ・ファインアーツ(大阪)
           「WONDERS vol.3  In & Out」 MINA-TO SPIRAL1F(東京)
2018    「SPRING COLLECTION」Abeno harkas gallery(大阪)
2019    「FACE 2019 “ONDO” Yuko Ebi,Ayako Okuda,Yukiko Nakamichi」2kw Gallery(大阪)
2020    「Oil on the Edge」コウイチ・ファインアーツ(大阪)
   
   
[その他]    
2006    第20回ホルベインスカラシップ奨学者
   
[ パブリックコレクション ]    
清須市はるひ美術館
大阪府立精神医療センター
天使病院

展示風景
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